スマホゲームを効率よく進める要素のひとつが「ガチャ」。お目当てのキャラクターや武器などを引くために、ついお金を使い過ぎてしまったという経験のある人も少なくないだろう。実際、SNSでは何10万、100万円をつぎ込んだりする「重課金者」が話題になることも多い。その一方で、スマホゲームに絶対お金を使わない「無課金ユーザー」も存在する。はたして彼ら/彼女らは、どんなふうにゲームを楽しみ、また重課金者たちにどんな思いを抱いているのだろうか。
課金してストレスを溜め込む友人を見て…
「絶対、課金しません。正直、課金したら負けだと思っています。ガチャをはじめ課金はキリがなく、人を“魔物”に変えてしまう恐ろしいものだと思います」
そう語るのはIT企業に勤める20代男性・Aさん。ゲーム内でチームを組む仲間たちには最初から「無課金プレイヤー」であることを伝え、了承をもらったうえでプレイしているという。
「僕にとって、ゲームはあくまで暇つぶし。勝ちたいわけでも、SSR(スーパースペシャルレア)をコンプリートしたいわけでもありません。少しでもお金を使ったら際限なくなって、ズブズブになってしまうのが怖い。だから、絶対課金しないと決めて楽しんでいます。無課金者に不利なPvP(対人戦)は、最初からプレイしません」(Aさん)
今では徹底して無課金を貫くAさんだが、その決心が揺らいだこともあった。それでも無課金を続けられたのは、課金することでかえってストレスを抱えている、リアルの友人の存在が大きい。
「効率や勝敗、キャラの性能をそこまで気にすることはありませんが、やはり自分好みのタイプのキャラに出会った時は、無課金の決意が揺らぐことはありました。ただ、ゲーム仲間の友人を見ると、2年間で計何10万円もかけていて、それでも目当てのキャラが出ないでストレスを溜め込み、また課金するという悪循環に陥っている。そういう姿を見ると、引けるかどうかわからないものにお金を使うのは、やっぱり考えてしまうんですよね。彼は僕の反面教師です」(Aさん)