コロナ禍で2度目の夏休み。感染不安はもとより、収入が減少したり、自粛生活で家計のやりくりが難しくなったりして、一昨年までのように夏を楽しむ余裕はなかった。
明治安田生命が8月3日に発表したアンケート結果によると、「今年の夏休みの予算」の世帯平均が、2006年の調査以来最低の5万3807円になった。「予算を減らす」と答えた家庭の53.3%が、コロナ禍による経済的な不安を理由にしている。
例年以上に家計のやりくりに力を入れていても、なかなかお金が貯まらず、不安がなくならないのだとしたら、節約や貯蓄以前の「初期設定」から間違っているのかもしれない。まずは一念発起して、「お金の基本のキ」から見直してみてはいかがだろうか。
カードを整理して「小さい財布」に
第一歩は、「貯まる財布」づくりから。もしあなたが長財布を愛用しているなら、折り畳みのミニ財布に乗り換えてみてはいかがだろうか。というのも、貯められる体質に生まれ変わるには、「小さい財布」がマストアイテムと言われるだからだ。
消費生活アドバイザーでファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんが言う。
「小さい財布なら、必然的に持ち歩く現金が少なくなり、衝動的な使いすぎを防ぐことができます。スマホやクレジットカードがあればキャッシュレス決済ができるので、“現金は予備”と捉え、財布に入れる金額はできるだけ少額に」
とはいえ、使いすぎたり、管理できなくなったりしないよう、持ち歩くクレジットカードは多くても2枚までにとどめてほしい。ポイントカードはいつも行く店のものだけに絞ることで、会計時にポイントカードを出し忘れるのを防ぐことができ、財布の管理もラクになる。