巨大なリーゼントヘアに黒メガネという独特の出で立ちで思わず見入ってしまう、「ブランド王ロイヤル」を運営する『ロイヤルシステム』社長の森田勉さん。社長自ら自社のCMに出演し、強烈な個性で業界のカリスマとしても有名だが、一体どんな経緯でCMに登場することになったのか。本人に話を聞いた。
「コロナ禍で家の整理をする人たちが増え、買い取りの持ち込みも非常に増えています。なかにはNHK紅白歌合戦に出場した歌手からの持ち込みもあり、私の出演CMでのピーアール効果は絶大です」
そう笑顔で話す森田さん。立派なリーゼントヘアに、スーツ&ネクタイ、白手袋とメガネがトレードマーク。東京・新宿で、ブランド品やジュエリーの販売と買い取りを30年以上行っている。
CMでは、格闘技もやっている森田さんが眼光鋭く右手を振り出し、「新宿高島屋の隣の隣」「査定20%アップ」と連呼する。そのインパクトは強烈だ。この力強さと名物社長見たさに、「どうせ売るならここに行こう」という消費者心理が働くのも無理はない。
「実はCMに出るようになったきっかけは、他社CMから出演依頼を受けたのが最初。だから、自社CMを作る際、私以上にインパクトのあるイメージキャラクターはいなかったのです」(森田さん・以下同)
実際、2004年は「キンチョー・クリーンフロー」(大日本除虫菊)のCMに、2017年には「クロレッツ」(モンデリーズ・ジャパン)のCMで小島瑠璃子と共演。いまも制作サイドからのオファーは多くあり、テレビ出演は800回以上にのぼる。その出演時には瞬間最高視聴率が上がるというから驚きだ。
いまでこそ、圧倒的なインパクトの“リーゼント”で有名な森田さんだが、実は30代の頃は薄毛で悩んでいたという。
「育毛のポイントはシャンプーを使わず、専用石けんで洗髪すること。私は専門の研究者とも情報交換しながら髪の手入れを徹底して行っています。これは、100%地毛のリーゼントなんです!」