家計

お金が貯まらない人はここが間違い! 貯蓄は「先取り」「比率」が原則

「毎月の貯蓄額は手取りの1割が目安と話しましたが、中には金額を固定して貯蓄する人もいます。悪い方法ではありませんが、給料がアップして収入が増えた分を、知らず知らずに生活費として使ってしまう傾向が多々見受けられます。そのためやはり、貯蓄は金額ではなく『比率』で考えるべきなのです。

 以前、家計相談にいらした人は、営業職で毎月の収入が仕事の成果によって変動するため、毎月自由に使える小遣いを手取りの1割、貯蓄を手取りの2割と金額ではなく比率で決めていました。仕事を頑張ればお小遣いも増えて貯蓄もできるため、『モチベーションにつながる』と、楽しく貯蓄に励んでいらっしゃいました」

 考え方を少し変えるだけで、無理なくお金が貯まりやすくなる。日々の節約生活に取り入れてみてみるのも良さそうだ。

【プロフィール】
坂本綾子(さかもと あやこ)/ファイナンシャルプランナー。熊本県生まれ。明治大学文学部卒業。20代は貯めては使ってしまう貯蓄リバウンドを繰り返していたが、29才の時、女性誌の編集長命令で生命保険の記事を担当したことをきっかけに、マネーライターとして生活者向けマネー記事を取材・執筆するようになり、自らも実践。1999年ファイナンシャルプランナー資格を取得。2008年より情報サイト「オールアバウト」マネーガイドとして「預金・貯金」「銀行・郵便局」などの記事を執筆。2010年より独立した立場のFPとして活動を始め、家計相談やセミナー講師も行う。近著に『年収200万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!』(SBクリエイティブ)がある。

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