「けがや病気で入院する期間は、どんなに長くても1年ほど。たとえひと月に10万円の医療費がかかったとしても、年間でも120万円ですし、その間の生活費などを考えても200万円あれば足りるはずです。何よりも“どんな病気でもカバーできるのは現金”ですから、200万円くらいの貯蓄があれば、保険会社に支払うよりも、コツコツ貯蓄して資産を増やした方が、万が一の備えになると思っています」(井上さん)
「マイホームを買ったから保険に入らなくては」というのも勘違いだ。住宅ローンには「団体信用生命保険(団信)」がセットされるケースがほとんどで、万が一債務者が亡くなった場合は団信で住宅ローンが完済される。保険評論家の長尾義弘さんが言う。
「むしろ、住宅ローンを組んだら、それまで加入していた生命保険の死亡保障額を減らした方がいい。また、住宅ローンを借り換えるタイミングで、団信も切り換えられることがあります。ただし、健康状態などで条件が悪くなる場合もあるので、借り換えの前には注意が必要です」
※女性セブン2020年9月2日号