「多くの通販サイトでは“○円以上で送料無料”という条件がありますが、娘が買いたいプチプラグッズ1つだけでは到底届かない金額です。送料無料のラインまで達しない場合だと、1回あたり500〜1000円程度の送料がかかることも。送料込みの通販サイトもあるようですが、結局割高なことが多かった印象です。
娘が欲しがる商品は1つあたりの価格が安いので送料を負担するのがもったいなくて……。『どうせ後で買う予定があるなら、まとめて買えばいい』という考えから、送料無料のラインになるまで買うよう、促すことが増えました」
最初のうちは控えめだった娘も、今では当たり前のようにファッション小物や洋服を送料無料になるまでカートに入れるようになってしまったそうだ。毎月渡しているお小遣い額をオーバーすることが増え、「安達さんが貸している状態」が当たり前になっているという。また、お小遣いで買うべき品と家計で負担する必需品の「線引き」もあやふやになったと嘆いていた。
「いくらプチプラとはいえ、何度も繰り返せばいい金額になります。娘には通販サイトの利用を減らすように伝えましたが、『えー、仕方ないよ。コロナ禍だし』の一点張り。送料無料になるまで買うように言った私の責任もあります……。一度緩めたルールを締め付けるのは難しいと思いましたが、それでもガツンと言うことを決めました」
安達さんは娘に、「その時に欲しいものだけ、送料分もお小遣い予算に含めたうえで」買い物するように伝えたそうだ。しかし娘は断固拒否、今までの不満を爆発させたという。
「『お母さんが送料無料になるまで買っていいと言った。騙された!』と言われました。『送料を負担したらお小遣いがなくなる。それならショッピングモールに連れて行ってよ』とも要求されました。でも保育士という職業柄、コロナ禍の外出には慎重になっているので娘の希望を叶えてあげることは難しく……。結果、送料は私が負担する形で落ち着きました」