2020年7月にプラスチック製のレジ袋が有料化されてからすでに1年。スーパーやコンビニで買い物をした際に、エコバッグを使用することも当たり前となっている。そんななか、街で頻繁に見かけるのが、コーヒー、輸入食品などを販売する『カルディコーヒーファーム』(以下、カルディ)のエコバッグだ。
公式サイトによると、国内で474店舗(2021年8月現在)を展開するカルディ。ショッピングモールや駅の施設内などへ出店するケースも多い。スーパー・コンビニ事情に詳しいライターの小浦大生氏が説明する。
「カルディでは、オリジナルのエコバッグが数種類販売されていますが、特に人気が高いのが、カルディのロゴが大きくあしらっている、折りたたみができるタイプのものです。ポリエステル製で価格は250円とかなり安い。今年1月には2000円以上購入するとこのエコバッグがもらえるキャンペーンをやっていたこともあり、利用者が増えました。特に都内の住宅地あたりでは、このエコバッグを使っている人が多い印象があります」
そんなカルディのエコバッグにとても似た商品を販売しているのが、ディスカウントストアの『ドン・キホーテ』(以下、ドンキ)だ。
ドンキのレジ袋をイメージしたこのエコバッグは、小(322円)と大(430円)の2つのサイズがあり、デザインもドンペンくんのイラストが描かれたものと、ドンキのロゴがあしらわれたものがある。なかでもロゴがあしらわれた「驚安の殿堂ドンキエコバック」の大サイズが、カルディのエコバッグにとても似ているのだ。
カルディのエコバッグは、大きな“KALDI”という文字の下に小さな字で“COFFEE FARM”と書かれたロゴがデザインされている。一方ドンキのエコバッグは、大きく“DONKI”と書かれている下に小さな文字で“KYOYASU NO DENDO”という文字が配置してある。ロゴの字体もよく似ている。
「ドンキのエコバッグは、ある種“パロディ”的な雰囲気もあり、“ネタ”としても面白いと思います」(小浦氏)