日々トレンドが移り変わっていくコンビニのお弁当。最近は小さいサイズのお弁当が増えているという。コンビニ事情に詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。
「コロナ禍でコンビニ弁当への需要も高まるなかで、バリエーションが求められるようになっているようです。ボリューム的に少なめのお弁当であれば、サラダや惣菜と一緒に買って、食事を少々豪華にすることもできますし」
9月7日にはファミリーマートが「ファミマトクトク弁当シリーズ」という小さいサイズのお弁当の販売を開始した。『タルタル鶏天丼』と『直火焼チャーシュー丼』の2種類で、価格はいずれも356円。昨今の節約志向に対応した商品だ。
「ファミリーマートのお弁当は、他のコンビニに比べて“ガッツリ系”が多いイメージでした。揚げ物が主流で味付けも濃いめというお弁当が多かったなかで、この小サイズのお弁当はちょっと珍しい商品にも思えます。ただ、『タルタル鶏天丼』と『直火焼チャーシュー丼』という、こってり系のラインナップになっているのは、ファミリーマートらしいですね」(小浦氏)
そこで、マネーポストWEBのコンビニグルメ担当記者Aが、ファミリーマートの『タルタル鶏天丼』と『直火焼チャーシュー丼』を実食した。
『タルタル鶏天丼』はガッツリ系
まずは『タルタル鶏天丼』から。価格は356円で、カロリーは636kcal。重量を実測したところ308g(容器を除く)だった。
「小ぶりの鶏天が6個ご飯の上にのっていて、その上にタルタルソースがかかっています。また、ニラ入り卵そぼろと紅生姜もご飯の上にのっています。
鶏天はとても柔らかくて、衣はフニャフニャ。タルタルソースの存在感が強く、味は結構濃いめですね。全体的なボリューム感は少ないものの、“ガッツリ系”なので、満足度は高いと思います」(記者A・以下同)
『タルタル鶏天丼』という名前だが、“丼もの”という感じはそれほどしないという。
「タレがご飯に染みていないので、鶏天とご飯の一体感はそこまで感じない人も多いかも知れません。ご飯の上に、鶏天とニラ入り卵そぼろの2つのおかずがのっているという感じ。のり弁に近い雰囲気だと思います」