「高いもの=いい商品」ではない
そうした声がある一方で、「こだわりがない」ことが節約につながっているという声もある。Dさん(30代女性会社員、都内在住/既婚)は、「20代の頃は妙にこだわっていたが、今は何もこだわらなくなった」という。
「特にコスメとか洗剤とか、肌に触れるもの系は『高いものはいい商品のはず』と信じて、妙に高いものをよく買っていました。雑誌やネットで人気だと紹介されていたものや、有名人が使っているものなどです。でもある時、親が買いすぎたというプチプラの化粧水を使ってみたら、案外いい。それ以来、何のこだわりもなくなりました。使ってみて合わないと思ったら気をつけようかな、くらいですかね。
おかげで日用品の出費は抑えられるようになりました。今までは、振り回されすぎでしたね。情報が溢れているなか、選択するのに疲れていたんだなと……。こだわっているつもりが、ストレスになっていたことを痛感しました」(Dさん)
日々、消費する日用品だけに、その出費は少しずつ積み重なっていくもの。「こだわりがない」生活が、節約につながっているのか、それともムダ遣いにつながっているのか、人それぞれの感想があるようだ。