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崎陽軒の「シウマイ」はなぜ「シュウマイ」じゃないのか、社長に訊いてみた

国産4種のきのこ(舞茸、椎茸、エリンギ、ぶなしめじ)を混ぜ合わせたシウマイ

国産4種のきのこ(舞茸、椎茸、エリンギ、ぶなしめじ)を混ぜ合わせたシウマイ

――作りたてを出せないのは弁当の宿命ですね。

 それを“制約”ではなく、“長所”にできるのがシウマイでした。かつて軽薄短小という言葉が流行った時期がありましたが、崎陽軒は商品を小さ目に作る技術が得意なんです(笑)。冷めてもおいしい味わいを出すために、コスト高になるのであまり使われない「干帆立貝柱」を練り込んでいます。小さく作るメリットを活かしているわけです。

――軽薄短小ではなく“濃厚短小”ですね。

 そうかもしれません(笑)。横浜のローカルフードとしてさらに支持される「シウマイづくり」を続けていきます。

【プロフィール】
野並直文(のなみ・なおぶみ)/1949年生まれ。1971年、慶應義塾大学卒業。1972年に崎陽軒入社。1979年に取締役就任、常務、専務などを経て1991年に社長就任、現在に至る。初代社長は祖父の茂吉氏、2代社長は父の豊氏。

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