太陽の光を受けてキラキラと輝く青い海。どこまでも続く白い砂浜──憧れの海外ビーチでバカンスを満喫できる日は、意外にもすぐそこかもしれない。
緊急事態宣言の解除に伴い、県をまたぐ移動が解禁に。14日間に設定されていた海外から帰国後の自主隔離期間も、ワクチン接種が完了していれば10日間に短縮となった。旅行へのハードルがぐんと下がり、旅行代理店には、多くの客が押し寄せているという。
「緊急事態宣言の解除後、予約数が1.5倍に上がりました。京都など紅葉が美しい観光地が人気で、海外旅行の問い合わせもみられるようになりました」(HIS広報室)
旅行予約サイト「ブッキング・ドットコム」の調査によると、7~8月の海外旅行先として、最も多く検索されたのはハワイ。2位以下はタイ、フィリピンとビーチリゾートが続いた。8月にハワイ・オアフ島を訪れた、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんはこう話す。
「すでにハワイには、アメリカ本土からの観光客が殺到していて、街は活気を取り戻しています。屋外ではマスクなしで過ごせるため、行き交う人の笑顔が印象的でした。リモートワークや、定年退職後で時間の余裕があれば、旅行を検討してもいいでしょう」
日本人客もハワイへ渡る人が増えているという。いち早く客足が戻ってきた大きな要因は、隔離期間なしで入国できることだろう。
「羽田空港でチェックを終えていれば、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港に到着後は対面での入国審査だけ。15分ほどで空港を出ることができました。空港から出た後は、公共交通機関を利用できます」(鳥海さん)
さらに、「HI Got Vaccinated(ワクチン接種済み)」というキャンペーンも見逃せない。参加店舗でワクチン接種証明書を提示すると、さまざまな優待を受けられるというものだ。たとえば、オアフ島内に11店舗ある人気のピザ店「パパ・ジョンズ・ピザ・ハワイ」では、すべてのピザが50%オフに。出張マッサージサロン「アロハヒーリング」では、一部の施術が50%オフになる。