「ワクチン接種証明書」はワクチンの種類に注意
一方で、手続きに不備があれば、いくら健康体でも入国拒否される可能性も。コロナ禍で欠かせない手続きを鳥海さんが解説する。
「まずは、出発の72時間以内に、日本国内にあるハワイ州保健局指定の医療機関でPCR検査を受け、『陰性証明書』を取得しましょう。指定外の医療機関のものは無効なので要注意です」
次に、出発の24時間前までに「ハワイ州セーフトラベルズプログラム」のウェブページにアクセス。連絡先、フライト情報、健康状態などを登録する。渡航者本人が登録できない場合、家族のメールアドレスを使って登録することも可能だ。
「登録後にメールで届くQRコードを、入国審査の際にパスポートと一緒に提示します」(鳥海さん)
航空会社のチェックインカウンターで提出が必要なのがサイン済みの「CDC(アメリカ疾病予防管理センター)への宣誓書」。航空会社が用意している場合も多いが、自宅でインターネットから出力し、記入しておくと安心だ。そして、忘れると困るのが、「ワクチン接種証明書」だという。
「9月13日以降、レストランやフードコート、動物園などの人が集まる場所では、それぞれが接種した自治体が発行する英文の『ワクチン接種証明書』が必要です。ワクチンの種類にも注意が必要。ハワイ州の場合、対象となるのはモデルナ、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソンの3種。アストラゼネカを打った人は旅先を再検討した方がいいかもしれません」(鳥海さん)
ワクチン接種済みであっても「もし、現地で新型コロナに感染し、体調不良になってしまったら……」という不安はぬぐえない。感染したら帰国できないだけでなく、入院ともなれば莫大な医療費がかかる。万が一の事態に備え、海外旅行保険にも加入しておきたい。
※女性セブン2021年10月21日号