そんな状態を認めたくなかったBさんは、その後もゲームを購入するが、買っただけで満足してしまい、「積みゲー」が増えてしまったという。1990年代後半から2000年代初頭から始まったゲームシリーズの最新作も、絵柄や操作性の変化についていけなかったそうだ。
据え置き機のゲームに限界を感じたBさんは、20代の部下の勧めもあってスマホゲームにも挑戦。だが、そこで世代差と加齢を実感することになった。
「据え置き機に慣れていたせいで、スマホゲームのタップ操作に慣れません。コントローラーがないと厳しいと感じました。部下にそのことを言うと、『スマホのタップ操作の方がプレイしやすい』と言われ世代差を感じました。とはいえ、コントローラーを使っても、反射神経が鈍ったのか、以前のような俊敏な動きができず……やっぱり年ですかね」(Bさん)
乙女ゲームの男性に違和感を覚えるように
恋愛観が変わったという人もいる。IT企業で働く30代女性・Cさんは、以前ほど乙女ゲーム(女性向け恋愛ゲーム)に夢中になれなくなったそうだ。
「昔は男性キャラクターの年齢が20代半ばや後半っぽい設定だと、“大人の男性”だと感じてときめきを感じていましたが、今では年下。“甘いな~”なんて思っている自分が恥ずかしくなります(笑)」(Cさん)
かつて夢中になった男性キャラクターの特徴も、今では冷静に判断してしまうようになったという。
「乙女ゲーは大好きですが、主人公が恋愛のことだけで頭にいっぱいなのはどうなのかと思ってしまうことも(笑)。もちろんゲームなので、そんなこと考えちゃいけないんですけどね。登場する男性についても、若い頃は腹黒優等生や俺様系が好きだったんですが、『結婚したらDV男になるのかな~』とか変な妄想を始めてしまうようになって、全然楽しめません(笑)」(Cさん)
年齢を重ねれば自ずと社会的な経験値は増え、その一方で反射神経は衰える。ゲームに対するスタンスであらためて“年を取った”を感じる人たちもいるようだ。
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