J-REIT(不動産投資信託。以下、Jリート)市場の好調が続いている。とりわけ外国人投資家が積極的にJリートを買っているが、今年の後半は何に注目するべきなのか。アイビー総研代表の関大介氏が解説する。
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Jリート市場での大口の投資家の売買動向は、金融機関(日銀は除く、以下同)、投資信託、外国人投資家で異なる傾向がある。
今年1~6月までの上半期で総額2239億円(月平均373億円)を買い越した外国人投資家に対し、金融機関は今年上半期だけで総額408億円(月平均68億円)の売り越し、投資信託も上半期は総額1170億円(同195億円)の売り越しとなった。
金融機関は利益確定に動いたとみられる。個人の資金を裏付けにしている投資信託は、株式市場低迷で個人投資家がJリートの投資信託を売却して利益確定に動いた影響などを受けたと考えられる。
仮に今年後半、外国人投資家による利益確定の動きが強まった場合、外国人投資家の売りを金融機関や投資信託の買いで吸収できないと、Jリート市場は下落に転じる可能性がある。金融機関と投資信託の動きも注視しておきたい。
加えて、海外情勢による短期的な急落にも要注意だ。