J-REIT(不動産投資信託。以下、Jリート)市場の好調が続いているが、英国のEU離脱ショックで大きく値を下げたように、今後も海外の情勢次第で大きく売られる局面がありそうだ。
そうした際に狙い目となるセクターは何なのか。アイビー総研代表の関大介氏が解説する。
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海外要因で一時的にJリート価格が下落するような場合、狙い目となるのが、外国人の影響が強いセクターの一つである物流系銘柄だ。
中でも、スポンサーが米国系物流大手の日本プロロジスリート投資法人(3283)は時価総額が比較的大きく、外国人投資家の比率が高い。
世界的にリスク回避の動きが出た時は、業績がよくても、外国人投資家に売られすぎる傾向があり、他のセクターより割安感が強まる。
物流系では、日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)にも注目したい。
同銘柄は三井物産がメインスポンサーの日本初の物流リートだが、日本プロロジスリート投資法人が外国人投資家の売りを浴びると、つられて売られるという特徴がある。業績は好調なので、やはり売られすぎると割安感が出る銘柄だ。
外国人投資家の比率が高く、リスク回避で売られると割安感が出てくるという意味では、ホテル系のジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)もチェックしたい。