家計

コロナ禍で根強い生活者の節約志向 消費を動かす鍵は「ネガの贅沢」か

 若干、贅沢したいほうだという女性の割合が多いようですが、そこまで一方的な差ではありません。さらに、贅沢と節約に対する考え方を色々な角度で聞いてみたところ、以下のような結果になりました。

お金をかけなくても、贅沢な暮らしはできると思う:66.1%
節約をしても、暮らしの満足度は下がらないと思う:69.4%
コロナ禍の状況下は、節約ができて自分には好都合だ:53.1%

お金をかけることには消極的?

お金をかけることには消極的?

 興味深いのは、「お金をかけずとも贅沢はできる」「節約しても満足度下がらない」という意識の高さ。結局、贅沢へのスタンスも含めて「積極的にお金を使う必要はない」と考えている人が多いのでしょうか。コロナ禍は節約できて好都合との意見も半数を超えました。

 では、贅沢と節約、それぞれの反動について、どう考えているのでしょうか。

贅沢をしたときは、そのぶん別の何かを節約・我慢する:71.7%
節約をしたときは、そのぶん別の何かで贅沢・奮発する:50.5%

贅沢より節約

贅沢より節約

 こちらの2つの結果を比べると、「節約したぶん贅沢しよう」という気持ちよりも、「贅沢したぶん節約しよう」という気持ちが全体として強く、やはり、なるべくお金を使わないことに意識が引っ張られているように思われます。こうした志向は、個人の問題だけではないようです。

社会全体はもっと贅沢をすべきだと思う:36.0%
社会全体はもっと節約をすべきだと思う:44.4%

 社会全体として現状よりもっと節約すべきという考え方が、贅沢すべきという考え方を上回る結果に。回答理由までは聞いていませんが、「節約は良いこと」→「社会もそっちへ向かうべき」という意識が垣間見える結果となりました。

“定番”から“修行”まで、節約術あれこれ

 ここまでの定量データを振り返ると、最初の「贅沢したい」と「節約したい」の結果こそ半々になりましたが、意識をいろいろと見れば、贅沢よりは節約に向かうベクトルが強いのではと思える結果に。では実際のところ、皆さんは日々どんな節約を行っているのでしょうか。自由回答で答えてもらいました。

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