まず、多くの人が挙げたものをみると、
・外食をしない・減らす/弁当・水筒持参する/自炊する
・こまめに電気を消す/節電する
・風呂の水を使う/節水する
・安い店で買う/特売時に買う
・まとめ買いをする
・ポイントを貯める(ポイ活)
・家計簿をつける
などなど、並んだのはまさに「王道」と呼べそうな節約術。生活で必ずかかってくる食費や水道光熱費の削減、安い店をチェック、必要なものをまとめ買い、さらにポイントもうまく貯めて……と、このあたりの基本的な節約術は、今も昔もあまり変わっていない印象を受けます。
また、他の回答を含めて興味深かったものを挙げると、
・衝動買いを防ぐために、クレジットカードやキャッシュカードは財布から抜いておく(男性20代・大阪府)
・電気製品のコンセントは外しておく。お風呂のお湯が出る前の水をペットボトルに入れてトイレで使う(女性50代・東京都)
・パンは手作りする。家族はリビングに集中して、ムダな電気は使わない(女性50代・愛知県)
・お風呂は入らずシャワーのみ。エアコンじゃなく、扇風機。電気はつけず、テレビの明かりのみで生活(女性50代・東京都)
・冷蔵庫の中の食材が空に近くなってから、買い物に行く(女性60代・愛知県)
キャッシュレスの時代にあえてカードを財布から抜いたり、家電のコンセントを外しておいたりと、ちょっと不便そうに思えるものも……。ある種、生活が「修行」であるかのように、根気がいりそうな雰囲気が漂っています。とはいえ当人たちにとっては、節約のために自らに修行を課し、それを乗り越えることにむしろ楽しさや達成感を味わっているのかもしれません。贅沢とはまた別の楽しさ、筋トレのようなストイックな快楽が、節約マインドの強さの根底にあるのでしょうか?
コロナ禍は「ネガの贅沢」で消費が動く?
さて、ちょっと節約に寄せた話が多くなってしまいましたが、コロナ禍の先の経済活性化のためには、贅沢マインドの喚起こそ必要になるはず。というわけで、「贅沢したい・してもいい」と感じるのはどんな時なのか、寄せられた自由回答をみていこうと思います。
まず、多くの人が挙げたものをみると、
・給料日/ボーナスが入った時
・臨時収入があった時
・自分や家族の誕生日や記念日
・旅行に行った時
・仕事や家事を頑張った時
回答が集中したのは、収入があった日や記念日など、ポジティブな要因。手元のお金が増えたり、良いことが起きたりすれば、財布のヒモが緩むのは自然な作用でしょう。このあたりは今も昔も共通していそうです。
ただ一方で、こんなネガティブ要因をあげる声もありました。
・育児に疲れ果てた時(女性20代・東京都)
・ストレス抱えてどうしようもなくなった時(男性20代・千葉県)
・嫌なことがあった時(女性30代・千葉県)
・仕事でクタクタになった時(男性30代・神奈川県)
・時間や体力、精神的に限界を感じた時(女性30代・大阪府)
ストレス、疲労、精神的な限界など、いわば負の感情が贅沢への引き金になるとの声も意外と多く寄せられた印象です。思い切った贅沢をして、嫌な出来事・気分を断ち切りたい!という心の作用によるものでしょうか。