贅沢したいと感じる要因ごとに、「ポジの贅沢」、「ネガの贅沢」と分けられるのだとすれば、“我慢”や“不自由”や“理不尽”を感じる機会の多いコロナ禍の昨今は、「ネガの贅沢」が呼び起こされやすい環境であり、消費を動かすチャンスがある、とみることができるのかもしれません。
政治体制も刷新され、緊急事態宣言も久々に全面解除となるなど、大きな変化とともに始まった下半期。消費に対するムードも変わり、分厚く横たわる節約マインドと積み上がった家計資産にも転機が訪れるのか。注意深くみていきたいところです。
◆レポート/三矢正浩(博報堂生活総合研究所 上席研究員)
〇調査概要
【調査地域】首都40km圏、名古屋40km圏、阪神30km圏
【調査期間】2021年9月2~6日
【調査対象者】20~69歳の男女1,500人
【調査方法】インターネット調査