秋山博康 刑事バカ一代

伝説のリーゼント刑事 右翼やヤクザに間違われた現役時代の思い出

「リーゼント刑事」こと秋山博康氏

「リーゼント刑事」こと秋山博康氏

 ひどかったのは、徳島市内のラブホテルに強盗犯が侵入して、駆けつけた警官を刺して逃げた事件。

 刺された警官が「犯人は捜査一課の秋山刑事に似ていた」と証言し、「逃走中の犯人は秋山顔」と県下一円に無線で手配されたんや。結局、元暴力団員が逮捕されたけど、確かに髪型や服装がワシにそっくりで気持ち悪かったわ(苦笑)。

 今でこそ笑える話ばかりやが、ワシは「刑事は被害者の代理人」を信念に42年突っ走ってきました。この連載では刑事人生のなかで、人間のぶつかり合いが生んだドラマを伝えたいと思っとります。ほなっ、また!

【プロフィール】
秋山博康(あきやま・ひろやす)/1960年7月、徳島県生まれ。1979年、徳島県警察採用。交番勤務、機動隊を経て刑事畑を歩む。県警本部長賞、警視総監賞ほか受賞多数。退職後は犯罪コメンテーターとして活動。YouTube「リーゼント刑事・秋山博康チャンネル」が話題。

※週刊ポスト2021年10月29日号


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