では実際の現場ではどう感じているのだろうか。食の支援活動を行っている『セカンドハーベスト・ジャパン』の担当者は言う。
「私たちは、充分食べられるのに廃棄される食品を引き取り、支援を必要とするかたたちに届ける活動を行っています。食品寄付にあたっては、賞味期限等、規定のルールに基づいた形で寄付いただいています。
ただ、当団体直営の浅草橋パントリー(食品提供拠点)では、コロナ前は1日60~80世帯程度だった支援対象が、このコロナ禍で1日最大350世帯を超えるまでに増えました。そうした状況下では、密を避けながらいかに安心・安全な形で食品を配布するかが大きな課題です。オペレーションを試行錯誤しながら行っています」
同団体が目指すのはフードパントリーが病院や交番のような存在になることだという。
「食べ物に困ったときには誰でも利用できる、あって当たり前という存在でありたいですね」(前出・担当者)
※女性セブン2021年10月28日号