あなたの家のトイレに「スリッパ」は置いてあるだろうか。オールアバウトが6月に発表した調査によると、「トイレにスリッパは必要ですか?」の問いに対して、「いる」は57.8%、「いらない」は42.2%(男女500名が回答)。「いる」と回答した人たちが若干多いが、圧倒的多数というわけでなく拮抗している。それぞれの家庭では、どんな理由からスリッパを置く、置かないを決めているのだろうか。トイレスリッパを「履く派」と「履かない派」、それぞれの意見を聞いた。
夫が立ってするからスリッパなしはあり得ない
「スリッパがないとトイレに入れません。素足では入ることを想像しただけでぞっとします」
そう主張するのはメーカーに勤める40代女性・Aさんだ。スリッパを履くことにこだわるのは、夫が立って小便をするのが理由だそうだ。
「夫に『座ってしてほしい』とお願いしても、『男は立ってするものだ』の一点張り。自分で掃除をしないから言えることだと思いますけどね。そうした事情から、我が家では飛び散りが多いため、マットは敷かず、スリッパです。トイレ掃除は毎日しますし、床は汚れを見つける度に拭いています。スリッパも週1で洗っています」(Aさん)
IT企業に勤める30代男性・Bさんは、「スリッパなしだと不衛生だと感じるし、ない時はつま先立ちにしています」と明かす。
「トイレットペーパーのかけらや正体不明の毛が落ちている床に、スリッパなしの素足で踏み入るのは気が引けます。自宅ならまだしも、よそのお宅にお邪魔した時にトイレをお借りしてスリッパがないと『えー、そのままで入るのか?』と一瞬躊躇するほど。スリッパは実用性とマナーの両面から必要です!」(Bさん)
Bさんは、「トイレとそれ以外の場所をはっきり『区別』したい」という。
「やっぱり気持ちの問題も大きいですかね……。もちろん部屋のスリッパとトイレのスリッパも別々です」(Bさん)
スリッパの共有がイヤ。他の部屋に歩き回るから履かない
では、履かない派はどう思っているのだろうか。都内在住の40代女性主婦・Cさんは、以前はトイレにスリッパを置いていたが、今では置いていない。なぜなのか。
「夫や子どもがトイレのスリッパを履いたままでリビングもキッチンも部屋中を歩き回るクセが抜けなかったんです。衛生面を理由にスリッパを使用していたのに、これだとかえって菌を拡散させているんじゃないかと、本末転倒なことになりました(笑)」(Cさん)