吉田みく「誰にだって言い分があります」

育休中のポイ活で月1.5万ポイント獲得…20代女性が見落としていたリスクとは

 コロナ禍での自粛生活中、今までの働き方を見つめ直すようになったあけみさん。もともと副業に興味があったものの、特にやりたいこと、できることが見つからない状態が続いていたそうだ。そんなあけみさんは、ポイ活サイトを通じての広告クリックや、提携サイトに新規会員登録をして貯める方法でポイ活をスタートした。家事や育児の隙間時間を使ってできることが魅力だったという。

 最初のうちは1つのサイトを中心に活動していたが、思ったほど稼げなかったので、さまざまなポイ活サイトを掛け持ちすることに。その甲斐もあって、あけみさんは1か月弱で1万5000円分相当のポイントを得ることができたそうだ。

「元手がかからずお小遣い稼ぎが出来るなんて驚きました。前から欲しかった化粧品購入資金に充てました。この喜びを友人に伝えようと思い連絡をしたんですが、それによって、“ポイ活の怖さ”も知ることになったんです……」

 あけみさんは近況報告のメッセージ中に、ポイ活の話題も絡めて5人の友人に送信した。どの友人も「そんなに稼げるってすごいね」と返信してきたそうだ。気分を良くしたあけみさんは、友人たちに複数のポイ活サイトを勧め、新規会員登録を促すことに。友人たちが登録してくれると、あけみさんにも300円相当の「紹介ポイント」が付与される仕組みになっていた。

「ついさっきまでポイ活をポジティブに捉えてくれていた友人たちから来た返信は、『ポイントのために個人情報を入力して会員登録するのは怖い』でした。会員登録が即、個人情報の不正利用に繋がるわけではないですが、ポイントで得することばかりに目が行き過ぎ、リスクを考えていなかった自分に気づかされたんです」

 会員登録やアンケート回答入力の際には、多少なりとも個人情報の入力が求められる。もちろん、それぞれ利用規約や個人情報保護指針を掲げており、ユーザーはそれに同意した上で会員登録することになっている。ただし、入力した個人情報がどう使われるかまでいちいち把握している人は少ないかもしれない。ポイ活のデメリットとして、「個人情報の切り売り」を懸念する声が一部にあるのも事実だ。

 また、あけみさんが1か月かからず高額なポイントを貯めることが出来たのは理由がある。それは、クレジットカード新規申し込みだった。申し込み1件で5000ポイントほど付与されるそうだ。ポイント欲しさに申し込んだクレジットカードは、使わずにしまいっぱなしだという。

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