一方、「“走り好きな人”が好みそうな懐かしの車種も軒並み高騰している」と、島下氏は指摘する。
「日産のスカイラインGTRやシルビア、トヨタの古いスープラなど“25年以上前”の国産スポーツカーが高騰しています。私も3月に90年式31年落ちのスカイラインGTRを新車並みの約500万円で買いました。それでも高かったのですが、この半年で価格は2~3割上がっています。もう投機の世界です」(同前)
この現象には、米国の中古市場が関係している。米国では基本的に右ハンドルの車を輸入できないが、発売から25年経過するとクラシックカーとして輸入できる「25年ルール」がある。島下氏によると、スカイラインGTRなど日本のスポーツカーが多く登場している映画『ワイルド・スピード』の影響で人気と高騰に拍車がかかっているという。
「こうした車が実家に眠っていたらラッキーですよ。洗車して査定に出しましょう。今なら状態次第では新車価格を上回る可能性もあります」(同前)
今がチャンスだ。
※週刊ポスト2021年11月12日号