改革が進められた後にトップに就任したとはいえ、危機感は強く、『週刊ダイヤモンド』(10月2日号)のインタビューではこう答えている。
〈このままでは日立がもう一回赤字になるという危機感をひしひしと感じていました。『V字回復』ではなく、『W回復』になりかねなかったのです〉
東原氏と複数回会い話した真壁氏は、他人をリスペクトし、柔軟に対応する人柄が魅力と話す。
「以前、講演で一緒になった時は、私などの話に熱心にメモを取り、その後に登壇すると私の話を引き継いで話を展開する。巨大企業の経営者なら、あらかじめ用意してきた話をすることが多いが、その場で人の話を聞き、それに合わせる臨機応変さが強く印象に残った」
※週刊ポスト2021年11月19・26日号