コロナ禍でストップしたり、停滞していたりした様々なビジネスが再開し始めている。それによって、個人でも“稼ぐチャンス”が広がっているという。
「歳を重ねている人も恩恵を十分に得られるでしょう」と指摘するのは、社会保険労務士の須田美貴氏だ。
「近年は『人生100年時代』『定年廃止』といった議論が盛んになり、歳を重ねた人たちの間で稼ぐ意欲が高まっています。そこでお勧めなのが“ちょこっとバイト”です。
一度リタイアしている人なら、フルに働かなくても空き時間を使って稼ぐことで、現役時代とは違ったやりがいを得られる仕事もある。さらに、その収入は趣味の出費や家計の足しに充てられます。まずは、頑張り過ぎずに稼ぐことが可能な月額3万円程度を目指したい」
仕事の内容は、テレビの社外モニターや食品試食、お墓参り代行やプラモデル製作代行、行政・自治体の仕事など色々あるが、体を動かすことが苦でなければ、さらに選択肢は広がる。
長年の憧れだったという人が集まり、人気が高いのが遺跡発掘補助員だ。公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団の福沢景常務理事が解説する。
「アルバイトとはいえ、実際に現場に出て調査員と一緒に地面を掘ってもらいます。発掘に興味を持つ男性が会社をリタイアしたのちに応募するケースが多い。炎天下や寒い中など、自然相手に大変ではありますが、やりがいを感じられるでしょう。
報酬は一日9~15時勤務なら4785円、9~17時勤務は6699円です。残業なし、土日祝日は休みでシフトも厳しくないので、遺跡発掘に興味があって自分のペースで働きたい人には向いています」