一方、介護ジャーナリスト・末並俊司氏は、シルバー人材センターへの登録を勧める。
「自治体のシルバー人材センターに登録すると、高齢者宅の草刈りや介護の手伝い、パソコンのインストラクターといった得意分野を仕事にできます。時給は900~1000円程度、週2~3回、1回3~4時間働くと、それだけで月3万~4万円ほどの収入になる計算です」
前出の須田氏は、「無理は禁物だが、隙間時間に働くことで毎日が充実する」と語る。
「体を動かすのが好きな71歳の父はかつて消防団に入っていました。防災の訓練などをして、年間で3万5000円ほどの報酬をもらえるそうです。
現在は社会福祉協議会に登録して、週に2~3回、時給1200円で近所の児童館で子供たちと遊ぶ活動をしています。それが今の父に合っているようで、生き生きしています」
探せば、隙間時間を使った小遣い稼ぎはたくさん見つかる。これらを合わせれば月3万円は決して難しくない。ただし、無理せずが基本だ。
※週刊ポスト2021年11月19・26日号