人から「モテるでしょう?」などと、答えにくい質問を投げかけたら、あなたならどう答えるだろうか。肯定しても否定しても嫌な空気が残る、答えにくい質問に対して、どうスマートに返答すべきか悩む人は多い。そこで、お金や家族にまつわる答えにくい質問について、業界屈指の切り返しの達人6人に回答例を聞いてみた。
【お題】「稼いでいるんじゃない?(あるいは「貯金している?」)」
【賢人の回答例】
「貯金がないから、仕事を一生懸命しているでしょ」(エッセイスト・作家の海老名香葉子さん)
「ありがたいことになんとか回せていけてます~(ちなみに、「貯金している?」って質問は1回もされたことがありません【笑い】)」(夫婦漫才コンビ「かつみ・さゆり」のさゆり)
「豪邸を建てたら遊びに来てね!(かけ離れたキーワードを出しつつうやむやにします)」(お笑い芸人・横澤夏子)
「私、貯金しない主義なんで全部使っちゃう。たまたま通帳に残っているお金があってもそれは残高で、貯金ではないの」(ライター歴43年のオバ記者こと野原広子さん)
【アドバイス】現実はそれほどではないと、謙虚にかわす。
「他人の年収や貯金額は、多くの人の関心事。“稼いでも学費で出ていくの”など、家族のためにお金がかかることを伝えると、相手は話を引っ込めることが多いです。それでも詮索されたら、“そんなふうに見えるなんて光栄です。ところが現実は厳しくて……”とか、“貯金ができたらどんなにいいか……。実際には出費が多くてできないの”などと答えれば、謙虚な印象を与えられ、その話題もかわせます」(コミュニケーションアドバイザー・森優子さん)