再開に向けて議論が進む「Go Toトラベル」だが、来年1~2月頃の再開で調整が進んでいる。肝心の割引率は変更される見通しだ。読売新聞(11月14日付)によれば、前回は旅行代金の35%(上限1万4000円)が還元されたが、これが30%(上限1万円)に。クーポンは同15%(上限1泊につき6000円)だったが、今回は平日3000円、休日1000円の定額制に変更されるという。期間もゴールデンウィークは対象外で、夏休み前に終了予定だ。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏が語る。
「合計額で比較すると、1人1泊につき最大2万円の還元だったのが、最大1万3000円に縮小されていて、“お得感が減った”という印象を受けるかもしれませんが、旅館の選び方次第では再開後のほうがお得です」
1泊1万円の旅館に宿泊する場合、前回の「Go To」なら、宿泊費3500円+クーポン1500円で計5000円の還元だったが、今回は平日なら宿泊費3000円+クーポン3000円で計6000円の還元となり、逆転する。平日であれば旅行費1万5000円まで、休日でも同5000円までなら再開後のほうがお得になる(平日で1泊1万5000円なら、宿泊費4500円+クーポン3000円で計7500円の還元となり、実質半額)。
「高級旅館ばかり選ばれていた前回と違って、今回は旅行者にとって幅広い選択肢が生まれるので、観光地が活性化するいい制度になったと思います。誘致に向けて、独自のクーポンなどを発行する自治体も出てくるでしょう」(鳥海氏)
予約は「Go To」再開後でないと対象にならないが、現段階でやっておくべきことがある。
「ワクチン接種者を対象にしたサービスがあるので、接種済みの人は接種後に渡された予防接種済証を手元に用意しておきましょう。すでに石垣島など一部観光地では始まっていますが、Go To再開に合わせて全国で始まる可能性が高い。スマホで写真を撮っておくのでも大丈夫です。非接種の人は、旅行直前にPCR検査を受けて陰性証明書を取得しておくとよいでしょう」(鳥海氏)