若者にとってはネットワーク格差と同等か、それ以上にシリアスな問題となるのが「恋愛格差」だ。
「地方は進学先の選択肢が限られているため、保育園から高校までほぼ顔見知りの同じメンバーで過ごすことも珍しくなく、自分に合った相手と巡り合う機会が少ない。これは思春期の若者にとって深刻な問題で、新しい出会いを求めて都会に出て行くしかなくなる。地方の若者人口が減少するのは、この恋愛格差の問題が最も大きいと思います」(橘さん)
実際に人口動態統計月報年計(2016年)によると、婚姻率は東京、神奈川、大阪の順に多く、鳥取、島根、高知がワースト3となっている。いくらインターネットが発達しても、友情や恋愛においては生身の関係が重要であるのは不変の事実だろう。
※女性セブン2021年12月2日号