法政は印象が薄い?
早稲田大学、明治大学に落ちて法政大学に進学し、現在はメーカーに勤める20代男性・Bさんは、MARCH内のポジションに不満を抱えていたという。
「MARCHのアルファベットの最後だからなのかもしれませんが、なんとなく一番下に見られがちな気がします……。印象も薄いのか、『MARCHの“H”ってなんだっけ?』という会話をよく耳にした気がします(笑)」(Bさん)
そんなBさんは多摩キャンパスの学部に在籍していたが、市ヶ谷キャンパスに転部。その後、大手企業に就職を果たしたという。
「2年生の時に、市ヶ谷キャンパスにある学部に転部しました。多摩キャンパスは最寄り駅からバスで、“東京なのに田舎”というのも僕の勝手なコンプレックスだったかもしれません。転部したら都心で遊ぶようになっておしゃれにも気を遣うようになり、自分に自信がついたのか、学生生活も楽しくなりました。就職も大手に入社できたので満足しています」(Bさん)
青学は「愛校心が強い」
「青学ブランド」を誇りに思っている人もいる。立教大学を蹴って青山学院大学に進学した20代女性Cさんは、アパレル系企業を経て現在はIT企業で広報を担当している。そんなCさんが、母校についてこう語る。
「青学は、MARCHの中でも愛校心が強い人が多いと思います。進学は立教と迷いましたが、渋谷と表参道の間というキャンパスの立地が決め手、というのが本音です」(Cさん)
在学中も卒業後も、さまざまなシーンで「青学ブランド」が生きるシーンが多かったという。
「在学中、私の周りでは良家の子女が多かったのは事実。外交官や大手企業の社長の娘が友達で、彼女たちのツテでの合コンは楽しかったです。社会人になって私が青学出身であることがわかると、『青学の子と付き合いたかった』と言う男性も多く、特に女子学生はブランド力を実感するのではないでしょうか」(Cさん)
一口に「MARCH」と言っても、そもそも大学の成り立ちからしてまったく別のうえに、通っている学生も千差万別。ひと括りにされたくない、という人たちもいるようだ。