家計

支出が増える50代で「貯金ゼロ」の危機感 その理由によって対策は異なる

ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん

ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん

無職だったらどうする?

 たとえばもしも50代で無職だったなら、どうやってやりくりすればいいのだろうか。風呂内さんは現在働いているが、もし専業主婦だった場合、「求職者支援制度を活用して長く働ける資格を取得する」ことを考える。

「ハローワークで手続きをしたうえで、月10万円の給付金を受給しながら無料の職業訓練が受けられる『求職者支援制度』(要件あり)を活用。そこで資格を取得し、仕事を探します」

娯楽はがまんする?

 余計な支出を抑えるためにも「娯楽はがまん」と考える人は多いかもしれないが、「私ならがまんしない」と風呂内さん。お得な制度を活用して娯楽まで“ゼロ”にしないのがコツだという。

 生活をコンパクトにするために、ある程度の娯楽は諦めなければならないのか。風呂内さんの趣味は、夫婦で美術館などを散策することだ。

「2か月間2500円で、東京を中心とする99か所の美術館や博物館、庭園などが、無料あるいは割引で入れる『ぐるっとパス』を活用しています。こういったお得な制度は探せば結構あります。無料で行ける施設に限定して行くようにして、楽しみまでゼロにはしません」

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