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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

地方に住みながら時々都会に行って働く「逆ワーケーション」のメリット

月に1度の東京出張で刺激を受ける中川淳一郎氏

月に1度の東京出張で刺激を受ける中川淳一郎氏

 この働き方はけっこう気に入りました。私は今後も毎月1回東京に行く予定ですが、たまには大阪や札幌などの大都会、さらには好きな京都や富山で時には仕事をするのもいいかな、なんてことも考えています。場所を問わずに仕事をできる人には、同じような選択肢もあると思います。

 結局ワーケーションは、都会人のためのものだと捉えられていたのですが、地方の人だってそれはできるわけですよ。都会人が人口の少ないところで癒されるのとは逆で、人口が多く人々が密集している場所で何らかの刺激を受けるというのもこれからの地方の人には必要かな、と思います。

 ただし、大事なのが「逆ワーケーション」をする場合、ターゲットに定めた土地に仲の良い人をたくさん作っておく必要があります。それがなければただ寂しいだけです。幸い、私の場合は東京にはバンバン知り合いがいますので皆さん「おっ、中川さん、東京来るの! 会おうよ!」と言ってくれます。そんな感じなのに実は毎月会う人もいたりして、遠くに離れることにより、逆により頻繁に会うことになる、という珍現象もこれまたナイスなものです。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『炎上するバカさせるバカ 負のネット言論史』(小学館新書)。

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