閉じる ×
中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

地方に住みながら時々都会に行って働く「逆ワーケーション」のメリット

普段は地方都市・唐津でのんびりと仕事。早朝、仕事前にSUPを楽しむことも

普段は地方都市・唐津でのんびりと仕事。早朝、仕事前にSUPを楽しむことも

 働き方改革の一環として「ワーケーション」という言葉が注目されている。これは「Work(ワーク)」と「Vacation(バケーション)」の造語で、普段は都会で仕事している人が、観光地や地方都市に行ってテレワークを活用し、働きながら休暇の楽しむというスタイルだ。その一方、普段は地方都市に住んでそこでのんびり仕事をしながら、時々、都会に出張に行く働き方は「逆ワーケーション」とでも呼べようか。佐賀県唐津市に移住したネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、自ら実践する働き方のメリットについてレポートする。

 * * *
 私は現在、佐賀県唐津市に住んでいますが、月に1回、『ABEMA Prime』(ABEMA)という報道番組に出演するため、東京に“出稼ぎ”に行っています。元々は東京で暮らしていたため、この出稼ぎの時は古くからの知人と会うことも多いですし、いくつかの打ち合わせも行うため3泊4日か4泊5日するのが慣例となっています。

 これがかなり理想的な働き方になっているな、と日々感じています。私は東京で「やり切った」という感覚を得たため、昨年、唐津に移り住みました。仕事は大幅に減らし、今ではリモートでできる原稿執筆が仕事の中心のため、昨年までのように、頻繁に打ち合わせをしたり、どこかの会社に通う必要もありません。

 とはいっても、ずーっと同じ場所にいるとメリハリがないんですよ、コレが……。唐津という街はコンパクトシティで、すべてが揃っていて本当に過ごしやすいです。だからこそ不便さは感じないものの、時には別の場所に行きたいな、と思うこともある。そんな時に月1回の東京出稼ぎは、気分をリフレッシュする機会になっているのです。

 月に1回のため、「浦島太郎」のような状態にはならないですが、毎度ダイナミックに動く東京という街は、やはり魅力的だと思います。銀座・六本木・渋谷・神保町・中野・新宿など個々の街に個性があり、食も世界最高峰のものが揃っている。

 時々そうした環境に身を置くことで、新たに仕事を獲得することもありますし、突然、書籍出版の依頼を受けたりもする。だから自分にとって月1回の東京出稼ぎは「逆ワーケーション」として非常に重要です。

 私の場合、唐津で日々のんびり過ごしている状態が「日常」で、東京に行った時にキリキリするような仕事をするのが「非日常」。多くの人が都会でキリキリと日常的に働く中、のんびりとした非日常を求め地方に行くのが「ワーケーション」です。

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。