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2021年は“ラク活”の1年 ヒット商品も価値観の変化を反映

 TikTokは、わざわざ検索しなくとも、あらゆるジャンルの動画がランダムに自動再生され、購買欲をそそる。こうしたSNS上で広告が配信されるのは、スマホアプリも同様だ。「Google Play ベスト オブ 2021 日本版」では、漫画購読アプリの『ピッコマ』をはじめ、天気予報やゲームまで、さまざまなものが人気を集めた。

 一方、衛生観念の高まりにより、洗濯用洗剤の『アリエール除菌プラス ジェル』は、8月の発売からわずか2か月で約700万本もの売り上げとなった。2014年に日本上陸した、体にフィットするソファ『Yogibo』は、NiziUのCMで一気に知名度を上げ、2022年の売り上げは230億円にもなると報じられている。消費者経済総研チーフ・コンサルタントの松田優幸さんが分析する。

「テレワークをしたりNetflix等を見たりするときのために購入する人が増えているようです。自宅で過ごす時間が増えたため、少しでもラクで快適にしようというコンセプトのものが人気を集めました」

 おうち時間を快適かつ健康的に過ごしたいというニーズから、2021年は特に、家電業界が好調だった。なかでも調理家電は、最新式の商品が注目を浴びた。

「ラク活調理家電」が売れ筋

「ラク活調理家電」が売れ筋

 ビックカメラ全店の11月度のデータによると、最も販売台数が多かった調理家電は、糖質カット炊飯器の『LOCABO』(forty-four)。内部が二重の蒸し器のような構造で、下にでんぷんが落ちることで糖質は45%、カロリーも44%カットできる。2021年夏の発売以来、自粛太り対策にと急激に注目を集め、現在は約6週間待ちの大人気商品となっている。

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