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化粧品の成分表示の見方 「配合量1%のライン」をどう読み解くか

化粧品ボトル裏の代表的な表示例

化粧品ボトル裏の代表的な表示例

 身の回りの様々なものに、材料や成分を表示する「品質表示」が添付されている。しかし、その読み方をしっかり理解できていない人も多いのではないだろうか──。たとえば、自分の肌にあったスキンケア商品を選ぶには、「全成分」の表示方法とその読み方を知ることが先決だ。ここでは化粧品の成分表示のルールを紹介しよう。

 乾燥が気になるうえ、マスクによる肌トラブルが増えているいまは、スキンケア商品も内容を吟味して選ぶ必要がある。とはいえ、「成分名はわからないから、商品の宣伝文句で判断するしかない」と、思ってはいないだろうか?

「化粧品は薬機法(旧薬事法。正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」)により一般の『化粧品』と、医薬部外品の一部である『薬用化粧品』に分類され、それぞれに表示ルールが違うため、余計にわかりにくくなっています」

 そう話すのは、美容化学者のかずのすけさんだ。

「ただ、成分表示のルールを知り、見るポイントを押さえれば、商品の見え方が変わるはずです」(かずのすけさん・以下同)

 まずは、スキンケアの基本である化粧水(なかでも一般的な「化粧品」に分類されるもの)で、成分表示の見方を学ぼう。

「化粧水のボトルやパッケージの裏には、図Aのような表示があります。上部に商品の“売り”が書かれていることが多いのですが、より特徴を知るには、『全成分表示』が重要です。

 薬用化粧品を除くすべての化粧品には、『全成分表示』(図B)が義務づけられていますが、それぞれの成分量はわかりません。それを知るカギが表示内の“配合量1%のライン”です」

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