1%ラインが重要なワケ
「表示のルールでは、配合量が1%を超える成分は多い順に記載する義務がありますが、1%以下の成分記載は順不同のため、効果の高い美容成分が上に来る傾向にある(図C参照)。配合が多い順に並んでいるようですが、すべてがそうではないんです。
ここで、今回の化粧水の基本的な成分構成を見てみましょう(図D参照)。基本成分は『水』『水性ベース成分』が大半を占めています。化粧水の場合、この水性ベース成分が『ベース剤』となり、化粧水の使用感や“肌に合う・合わない”を左右します。一概には言い切れませんが、ベース剤=1%以上の成分、それ以外の美容成分や安定剤などが1%以下の成分です。この『ベース剤との境目である1%ライン』に、化粧水の特徴が隠れています」
1%ラインを知らなければ、主成分と勘違いする恐れも。
「美容成分をもっと入れればいいのにと思うところですが、少量で効果を発揮するものや、多すぎると使用感が落ちたり、刺激が増すことも」
1%以下の成分を見極めるのは難しいので、専門家のSNSなどをチェックしよう。
「例外もありますが、●美容成分(ヒアルロン酸Na、コラーゲン、セラミドなど)●植物エキス●増粘剤●防腐剤●香料や精油など(図E参照)のいずれかが最初に登場するあたりが1%ラインです」