自分の化粧水で練習!
次に、1%を超える成分を、図Bを参考に見ていこう。
「全成分表示の1~2行目あたりに注目です。図Bでいうと、水を除くBG(医薬部外品では1,3-ブチレングリコール)とグリセリン。これがベース剤となります。BGは日本で最も汎用性の高い保湿剤の1つで、さっぱり感と適度な保湿効果が。そして、グリセリンはしっとり系。どちらも低刺激性のため、この化粧水の使用感は、適度に保湿力があり、敏感肌にもやさしいものだとわかります」
さらに1%以下ながら、保水力の高いヒアルロン酸Naと保湿力の高いハトムギ種子エキスも配合されており、潤い効果も期待できることになる。
各成分の効能は、ネットなどでも調べられる。自分のほしい効果をもたらす成分が配合されているかがわかれば商品選びに役立てる。
薬用化粧品の見方は?
医薬部外品は、厚生労働省が効能と安全性を認めた「有効成分」を配合し、「予防、改善」とパッケージに表示できる商品を指す。
「医薬部外品の薬用化粧品には、全成分表示の義務はありませんが、自主基準として『有効成分』『その他の成分』を分けるのが原則とされています」。
図Fのように、最初に有効成分、次にその他の成分が書かれており、有効成分には“*”が付いている。
「『L-アスコルビン酸2-グルコシド』は、ビタミンC誘導体の一種で、シミ・そばかすに効能があり、『酢酸DL-α-トコフェロール』はビタミンE誘導体の一種で、血行促進作用があります。ただ、これも配合濃度の高い順の記載ではありません。
薬用化粧品に関しては、効能を表現できること自体が証なので、『しわを改善する』など、パッケージの文言で選んでよいと思います」
【プロフィール】
かずのすけさん/わかりやすい化粧品解説が人気のインフルエンサー。ブログやTwitter(@kazunosuke13)、YouTubeで毎日情報発信中。
※女性セブン2022年1月1日号