不動産の広告やチラシには小さな文字がギッシリ並んでいるが、重要なポイントはどこにあるのだろうか。
つい物件の宣伝文に目がいくが、「その下に羅列される物件の概要こそが、とても重要な情報です」と言うのは、首都圏不動産公正取引協議会の齊藤芳恵さんだ。
不動産広告は、「不動産の表示に関する公正競争規約」に基づき、表示のルールが決められているが、齊藤さんによると、物件広告を見る際に最低限知っておくべきポイントは別掲図の8つ(それぞれの解説も参照を)。
「重要なのは【6】の間取り。補足として、建築基準法で居室と認められない部屋を、広告では『納戸』と表示する義務がありますが、その旨を明記すれば『サービスルーム』としてもOK。しかし、本来『2LDK+納戸』の部屋を『3LDK』と表示する広告もあり、要注意です」(齊藤さん)
また、昨今主流のインターネット広告では、契約済みの物件を継続して載せる“おとり広告”のトラブルも発生している。広告をうのみにせずに、必ず内見をすることが重要となるだろう。