東京在住の50代主婦が頭を抱える。
「地方から地方への移動や県境を越えない旅行はOKにする一方で、都市部から地方へ、地方から都市部への帰省や旅行は控えてほしいと、政府がアナウンスすることも充分考えられますよね。東北の実家へ帰るついでに旅行も考えていたのですが、キャンセルした方がいいのか……」
1年前は年末年始の帰省や旅行を取りやめた人が多かったが、感染者の急減を受けて「今年こそは」と計画を立てている人も多いだろう。しかし、オミクロン株の登場で、また自粛・規制問題が起こるかもしれない。帰省や旅行は行っても大丈夫なのか──
海外旅行は要注意
年末年始の帰省や旅行を「取りやめる必要はない」と話すのは、前出の中村さんだ。
「現在の陽性者数、陽性率なら、外出を恐れることはありません。もしオミクロン株の市中感染が始まるようなら陽性者数は急増するでしょうが、感染が拡大している南アフリカでもいまのところ重症者は少なく、病床もひっ迫していない。仮にオミクロン株がインフルエンザのように流行したとしても、強い風邪くらいの症状で止まる可能性が高い。
たいていの人はインフルエンザが流行っていても帰省や旅行はしますよね。緊急事態宣言も病床のひっ迫に応じて出すように改正されており、いまのところオミクロン株だけで緊急事態宣言が出されることはないと思います」
1年前の年末年始では、帰省する人や旅行客に対して冷たい視線が浴びせられた。
「年明けに“旅行先がガラガラで快適だった”と話したら、友人に“そんな非常識な人だとは思わなかった”と言われて絶交されてしまった」(40代女性)