何とか見つかったけど…
東京都に住むHさん(40代・出版)は、何とか紛失を免れたが、“救出”にとんでもなく苦労した。
「私が使っているワイヤレスイヤフォンは、ワイヤレスの中でも極小タイプ。持ち運びもつけ心地もまったくストレスが無いのでとても気に入っているのですが、唯一にして最大の問題は、すぐ失くしそうになることです。何度もピンチはありましたが、ある時、カバンを肩にかける際、ひもが耳に当たってイヤフォンが落ち、コロコロと転がって側溝に落ちてしまいました。
諦めきれずに側溝を覗き込んでいると、人が1人また1人と集まり、近くで工事をしていた人が分厚い側溝のフタを開けてくれて無事に取り戻しましたが、見つかった嬉しさよりも申し訳無さの方が大きくて……。それ以降もそのイヤフォンを使っていますが、いつかまた落とすんじゃないかとヒヤヒヤしながら使っているような感じです」(Hさん)
冒頭のTさんもその後、何度かピンチに遭遇している。
「自宅に着く直前にイヤフォンを外そうとして、真っ暗闇の中で落としてしまい、這いつくばって手探りで探したことがあります。郊外なので夜は真っ暗なんですよね。バスの中でポロッと落として、混んでいるので拾えず、終点まで行ったこともあります。酔っ払って左右を逆につけて落としかけたこともあります」(Tさん)
こうした事例が多いためか、メーカー側も補償をつけたり、片方だけ販売したりと対策は講じており、失くしたイヤフォンを探すアプリも登場している。ただTさんによれば、「鉄道会社の遺失物コーナーに行ったら、片耳だけのイヤフォンが大量にあった」とか。徐々に普及するワイヤレスイヤフォンだが、くれぐれも失くさないようご用心。