年が明け、新たな1年がスタートした。新型コロナウイルス「オミクロン株」の動向が注視されるなかではあるが、各地では初売りイベントが催され、多くの買い物客で賑わっている。お年玉を何に使おうとワクワクしている子供のかたわらで、年末に得た“臨時収入”の使い途をめぐり夫と意見が分かれ、モヤモヤしているという40代主婦に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。
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夫と6歳の子を持つ都内在住の専業主婦、ゆうこさん(仮名・40歳)は、年末の大掃除で出た不用品を処分(売却)して得たお金、30万円の使い途をめぐってモヤモヤしている。
「先日大掃除をした際、思い切って断捨離をしたんです。コロナ禍で外出機会も激減したため、貴金属とバッグも最低限にしようと思うようになりました。5つほどブランド買取専門店に持って行ったら、総額30万円ほどに。『このお金を何に使おうか』とワクワクしていたのも束の間、夫が余計なことを言い始めて話がおかしな方向に進んでしまいました」(ゆうこさん、以下同)
ゆうこさんが売却した貴金属とバッグは、ほぼ全て夫からのプレゼントだったそうだ。結婚記念日やクリスマスなどに貰ったもので、どれも購入時は1つあたり30万円以上したとのこと。
夫は、妻にあげたプレゼントを買取専門店に売ったことについては残念そうにしていたそうだが、「このお金があればダイニングテーブルが買い替えられるね」と、話していたという。しかし、ゆうこさんとしては腑に落ちない様子だった。
「そもそもは私へのプレゼントですよね? 私が処分して得たお金は私のものではありませんか? たしかにダイニングテーブルは年季が入っているので買い替える予定ではありましたが、勝手に使い途を決めるのはおかしいと思います。それよりもまず、子供の面倒を見ながら家の大掃除をした私のことを褒めて欲しいですよ」