「『リベンジ消費って言ってるけど、無駄使いにしか聞こえない!』と、怒鳴られました。身の丈に合わないダウンジャケットを買ったことは認めます。でも、私はコロナ禍でずっと我慢してきました。夫には、もっと私の気持ちを理解してほしい……。この件以来、夫とは気まずい関係になってしまいました」
着ているのを見るたびに夫が嫌な顔をするので、いつしかダウンジャケットはクローゼットにしまいっぱなしの状態になった。現在は、昔に買ったコートを中心に着用し、夫の気分を害さないようにしているとのことだった。
「晴れやかな気持ちになれたのは最初だけ。こんなことなら、リベンジ消費なんてしなければよかったと後悔しています。せっかく買ったダウンジャケットですが、綺麗なうちにフリマアプリで売却しようと思います」
思い切った買い物により、逆にストレスを溜める結果になったさくらさん。最近のストレス解消法は、匿名のチャットアプリでのおしゃべりだという。コロナ禍での夫婦生活や育児についてなど、同じ悩みを持つメンバーが集まっているそうで、共感してくれるのが嬉しいと話していた。
オミクロン株の国内感染拡大など、まだまだ予断が許されない状況が続いている。先の見えない不安な状況に、改めてストレスを募らせている人も少なくないだろう。それらを解消するためのリベンジ消費にも、身近な家族の理解は必須なようだ。