今やどこの街にでもあるコンビニエンスストア。年中無休で24時間営業の店舗も多く、そこには様々な客が入れ代わり立ち代わりやってくる。コンビニ店員はアルバイトの定番でもあるが、コンビニバイトを通じて、迷惑客に苦労した経験のある人も少なくないようだ。いったいどんな客に苦労したのか、実体験を聞いた。
女性店員に「名前教えてよ」としつこくからむ
学生時代にコンビニエンスストアでアルバイトしていたという20代の男性・Aさん。「本当に呆れるようなお客さんもいました」とその実情を明かす。
「『昨日見たテレビCMの商品がない!』と50代くらいの女性に怒鳴られたことがあります。商品名を聞いても覚えていないようで、『あの女優が出ている有名なお菓子だよ。そんなのもわからないの?』と逆ギレされました。
ほかには、『廃棄弁当があるだろ? どうせ捨てるんだから、よこせよ』と怒鳴った高齢男性もいました。うちの店舗は廃棄の持ち帰りはNGだったので、その旨を説明しても『そんなことはない!』の一点張り。『お前じゃ話にならない』と言われ、店長を呼ぶと、背が高くて筋肉質な店長にビビったのか、『お前の店にはもう来ないからな!』と吐き捨てて帰っていきました」(Aさん)
上述のように怒鳴るタイプの迷惑客もいれば、マナー違反の客も少なくなかったという。
「混雑時、他のお客さんを接客しているのに、割り込んでくる人も結構いました。レジの台にお金を投げるように置いてから、『ここに置いたぞ』と商品を持って退店しようとするので、レジ入力のため慌てて引き止めることもしょっちゅうでした」(Aさん)
20代の女子大学生・Bさんはコンビニバイト時、しつこくからんでくる迷惑男性客に遭遇したという。
「バイトする時は名字が書いてある名札をつけているのですが、ある時、男性のお客さんから、『下の名前は何?』と聞かれたことがあります。その時は適当にかわしたのですが、すごく調べたようで、翌日、その男性から『インスタ見たよ。水着かわいいじゃん』と言われ、寒気がしました。大学の近くのコンビニだったので、あたりをつけて調べたのかもしれません……。私のほかにも同じようにからまれた大学の友人がいて、『バイトする時の名札には本名を書かないほうがよいのでは?』と店長に相談したこともあります」(Bさん)