たばこの販売で苦労。「そろそろ覚えろよ」
そこまで迷惑な客でなくても、バイトによっては苦手な客もいる。現在建設会社に勤務する20代女性・Cさんは、フリーターとしてコンビニで働いていた当時、たばこの販売に苦労したと振り返る。
「私のいたコンビニでは、各たばこにはわかりやすく番号が振ってあったのですが、『銘柄』だけ言う人が結構いて、ロング、ボックス、ソフトなど、細かい種類が何なのかわからない。『番号でお願いします』と言っても、『そろそろ覚えろよ』と常連さんに舌打ちされることもありました。何年か前に名前が変わったたばこを昔の銘柄名で言われた時に、念のため現在の銘柄を確認すると、『そんなことも知らないのか?』とバカにされたり……」(Cさん)
そんな日々を過ごしていたCさんだが、「お客さんに救われたこともあります」という。
「昼時、レジが混んでいるのに、またたばこを番号で言わないお客さんに遭遇してしまった時のことです。私が確認しようとすると、後ろに並んでいたお兄さんが『おっさん、番号振ってあるんだから、その番号を言うのが筋だろ?』と言ってくれて、そのお客さんはダンマリ。何か言いたそうにお兄さんのほうを振り返ったのに、その後静かになったところを見ると、金髪でガタイのいいお兄さんが怖くなったのでしょうか。あの時は本当に救われました」(Cさん)
さまざまな客がやって来るコンビニ。知らずしらずのうちに、店員が迷惑と感じる行為をしている客は少なくないのかもしれない。