厚生労働省の調査によると、2021年11月分の有効求人倍率は全国平均1.15倍で、コロナ禍の影響でもっとも低くなった2020年9~10月の1.04倍に比べて、需要が増加している模様。主婦がパートを選ぶ際も、よりよい条件で仕事を見つけたいところ。この好機を逃さないためにも、採用に近づくためのポイントやマナーを改めて知っておこう。
ウェブ上でエントリーから面接まで行う時代に
いまはパートの就活もウェブ上で行われるケースが多いため、PCやスマホの所有とそのスキルが必須となる。就活の大まかな流れとしては、求人サイトで情報を探し、希望の仕事にウェブ上からエントリー。履歴書や職務経歴書を送信する。書類審査通過後は、Zoomなどのビデオ通話アプリを使ったオンライン面接になる。もちろん、対面での面接の可能性もあるので、どちらを指定されてもいいように準備しておこう。
書類作成についてはいくつかポイントがある。まずパート採用への応募でも、履歴書と職務経歴書は作成してほいたほうがいいだろう。手書き指定でなければ、WordやExcelで作成し、データで提出。PCスキルの証明になるからだ。
職務経歴書には前職での成果を具体的に書こう。採用担当者にとって、「いかに活躍できるのか?」が気になるポイント。売り上げなどの数字を入れるとイメージしやすい。なお、販売・接客のしごとなのに医療事務の資格を記載するなど、関係性が低い内容は記載しない方が無難。
そして文章は簡潔にわかりやすくが基本。ムダな接続詞や内容の重複がないか、必ず遂行しておきたい。
データで送る場合、Wordをそのまま送るより、PDFにして送るほうが好印象だ。Windowsの場合、「ファイル」→「名前を付けて保存」→「保存場所を選択」→「ファイルの種類」→「PDF」を選択すればOKだ。
応募がメール一本でできるようになっただけに、応募のためにどれだけ手間と時間をかけてくれたのか、採用担当者は見ているという。主婦向けの在宅ワークを仲介するキャリア・マムの代表取締役社長、堤香苗さんが話す。
「たとえば、証明写真はスマホで撮影するより、写真館で撮影した方が、会社からの印象が上がります。履歴書を郵送する場合も、切手が曲がらないようきれいに貼るなど、“ちょっとした気遣い”こそ見られていると心得ておきましょう」(堤さん・以下同)