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東証プライム市場 注目は3大商社、東京エレクトロン、三菱UFJなど

プライム市場にはコロナ下でも業績好調の企業が名を連ねる(写真/共同通信社)

プライム市場にはコロナ下でも業績好調の企業が名を連ねる(写真/共同通信社)

 東京証券取引所(東証)は4月から現在の1部、2部、ジャスダック、マザーズの4市場を「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編する。

 新たな3市場の上場基準とコンセプトは、「プライム市場」は流通株式時価総額100億円以上の企業で社外取締役を3分の1以上選任するなどガバナンスの面でも厳しい条件があり、主に海外の機関投資家向け。「スタンダード市場」は流通株式時価総額10億円以上で国内投資家向け。「グロース市場」は流通株式時価総額5億円以上で投資にはリスクがあるが、高い成長が期待されるベンチャーや新興企業となっている。

 最上位のプライム市場には、コロナ下でも業績絶好調のトヨタ自動車、ソニーグループをはじめ、キーエンス、NTTや東京エレクトロン、リクルートHD、ソフトバンクグループ、伊藤忠商事、三菱商事など大手商社、三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンク、日本電産、武田薬品工業といった日本を代表する企業が名を連ねる。

 市場再編による盛り上がりを目前に控え、具体的にはどの企業が株価を上昇させそうなのか。プライム市場に参入する企業の中でもとりわけ注目を集める40の銘柄とその魅力を投資のプロたちに聞いた。

 装いを新たにした市場を牽引する重要な役割をまず期待されるのは、やはり日本を代表する大手企業だ。マーケットアナリストの平野憲一氏は、絶好調の大手総合商社に注目する。

「資源価格の上昇を追い風に、大手総合商社の2022年3月期連結純利益は過去最高益を更新する見込みです。2020年3月のコロナショック以降、商社株は海外ファンドの買いによる上昇を続けていますが、『大相場3年』と称されるように、なお割安感があり、今年も値上がりが続くと予想されます」

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