何より、ただ「安い」というだけで飛びついてはいけない。家計再生コンサルタントの横山光昭さんが指摘する。
「どんなものでも安いものには理由があります。例えば、わが家では海外製の安い美容家電の出力が弱くて使えず、結局それは一度も役に立たないまま、高価な国内メーカーのものに買い替えたことがあります。すべてではありませんが、家電や洋服などには特にその傾向がある」
最近人気を集めている激安海外ファッション通販などは「結婚式で着られそうなワンピースを1000円で買ったら、網戸のような素材のレースでできたスケスケの“服のようなもの”が届いた」「流行の白いスニーカーが割引になっていたので注文したら、地下足袋のようなものが届いた」など、ものによっては写真詐欺としか言えないような事態になることも。
「100均なら何でも安い」の考えは要注意
消費生活アドバイザーの丸山晴美さんは、100円ショップにも注意が必要と話す。
「キッチンペーパーやティッシュペーパー、ヘアゴムなどは、100均と比べれば割高になりますが、ドラッグストアで買った方が量が多く、耐久性も高い。100均なら何でも安いと思い込んで買うのは考えものです」
また、100円とはいえ、品質が悪ければ、それは安物買いの銭失い。年末年始は衣料品などのセールも多かったが、割引や福袋も、本当に得することは少ない。
「“50%オフ”“2枚目は半額”といったセールで、本当に好みのデザインのものや、サイズがぴったり合うものを見つけるのは難しい。安いからと妥協して買ったところで、すぐにたんすの肥やしになってしまう」(丸山さん・以下同)