長引く「おうち時間」は、人々に様々な影響を与えている。「主婦資格ナビ」(株式会社パセリ)が2020年12月に実施した『2021年に向けた学びのアンケート』(回答者:20~60代の主婦154名、回答期間:2020年12月16~31日)では、「生活や社会の変化に適応するため、新たに何かを学んだり、スキルを身につけたりした方がいいと思いますか?」という問いに対し、61.0%が「はい」と回答。半数以上の女性が学び直しの必要を感じているという結果になった。
その理由は、「仕事のため」「自分のため、趣味」「家族のため」とさまざまだった。その中心は、「コロナ禍で世帯年収が減少した、将来が不安といった深刻な背景を抱えた声もありました」(「主婦資格ナビ」の運営会社『パセリ』担当者)
通信教育大手の株式会社ユーキャンの山本裕美さんはこう話す。
「好景気のときは、資格を持っていなくても仕事はあるので危機感がありませんが、景気が後退して有効求人倍率が低下すると、自分の強みとして資格を取っておこうと受講者が増えます。この現象は昔からあり、リーマン・ショック時も同様でした」
実際、2019年度をコロナ前(2019年4月~2020年3月)、2020年度をコロナ禍(2020年4月~2021年3月)とすると、コロナ禍での受講申し込み者数はコロナ前の約1.5倍も増加したと言う。
「これは、過去に例のない高まりです」(山本さん)