中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

約10年間、3DS版『三國志』をプレイ 40代男性が考える「コスパのいい趣味」をもつ幸せ

筆者が3DS版『三國志』の「英雄バトルロード」で全国2位になった時の記念すべき写真

筆者が3DS版『三國志』の「英雄バトルロード」で全国2位になった時の記念すべき写真

 さらにこのゲームには「英雄バトルロード」というモードがあり、ネットに繋げて全国の順位を見ることができます。私はこれで全国2位を取ったことがあるのが、ちょっとした自慢です。やりこんだら、やりこんだ分、成果が目に見える。

 私は“幸運なことに”スマホを持っていないのですが、もしこれがスマホのソーシャルゲームだったら、やれ定期的にイベントがあったり、やれ仲間からの応援要請があったり、と他に予定があってもその時間にゲームに参加せざるを得なくなったりして、疲弊してしまいます。でもこの『三國志』なら、自分のやりたい時にやればいい。それでやめたい時にやめればいい。誰にも褒められることもなければ、怒られることもない。

 実際私は、トイレ、エレベーター、高速バスや飛行機の中、そして寝る前のひと時など、少しでも隙間時間があるとニンテンドー3DSを取り出して『三國志』をプレイしています。ゲームそのものの面白さは当然ありますが、ひとつのゲームを延々楽しめる人生もいいわな、としみじみと思うのです。

 唯一怖いのは、将来このゲームが壊れてしまうことですが、それさえなければ、私は残りの人生、ずーーーっと楽しめることでしょう。そう考えると、なんと「コスパがいい趣味」でしょうか! 3DS版『三國志』に出会えてよかった! 手軽で安価に楽しめる趣味をもつと、ムダ使いもすることなく、幸せな人生を送れると思います。皆さんにも、こうした趣味はありますか?

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『炎上するバカさせるバカ 負のネット言論史』(小学館新書)。

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