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大学受験で第一志望に不合格だった人たち 絶望の淵からどうやって前を向いたのか

第二志望の大学で生涯の友に出会えた

 出会いに救われた人もいる。メーカーに勤務する30代女性・Cさんは、有名私立大学の外国語系学部を目指していたが不合格。あきらめきれず浪人することも考えたが、第二志望の大学への進学を選択した。

「高校受験の時も、第一志望ではなく第二志望の学校でした。大学受験も失敗したことで、『私の人生は第一志望が叶わない人生なんだ』といじけていました」(Cさん)

 そんなCさんだが、参加した吹奏楽サークルで、“恩師”だというトレーナーや現在も付き合いが続く友人たちに出会うことになった。

「サークルの同期とは今も定期的に会っています。今の仕事に就くきっかけになった人も、大学の友人からの紹介でした。浪人して第一志望に合格した人の話を聞くと、『自分も浪人していれば……』と考えたこともありますが、浪人したからって受かるとは限りませんよね。『たられば』ばかり言っていても前に進めない。

 サークルで出会ったトレーナーの先生は、音大卒の方で、とてもよく面倒をみていただいて、大切なことをたくさん教わりました。仲間を含め、大学時代の人との出会いで、自分の選択は正しかったと思えるようになりました。だって、この大学に来ていなかったら会えなかった人たちですから。『正当化しているだけ』と言われるかもしれませんが、そう思い込んだ方が明るく生きて行けると思います。だからこそ、大学時代での出会いを楽しんでほしい」(Cさん)

 どうしても行きたかった第一志望の大学に落ちて、一時は絶望的な思いもしたかもしれない。しかし、そこから自分を見つめ直して、もう一度前を向けるようになった人たちは多い。長い人生、挫折も人生の糧にして、力強く生きていきたい。

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